東京にライブと展覧会を見に行って、1週間ぐらいネットカフェに泊まってました。
(宮崎こころ)

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 ライブに行くのが好きで、沖縄・福岡・愛媛・香川・広島・名古屋・静岡・東京とか、いろんなところに行きました。福岡に行ったときは、他のライブハウスで知り合った友達と、宿とかとらずに朝方まで飲んだり。海外の、Kitty Daisy & Lewis(キティー・デイジー&ルイス)っていうバンドが今度来日するので、全てをほったらかしにしてでもライブに行くつもりです(笑)。

 ライブでは物質感というか、音圧そのものが体に響いてきたり、アーティストの生身を五感で感じ取るのが醍醐味だと思います。そして、そこで出会った人にいろんな影響を受けたりしてます。ライブハウスは知らなかった生き方を教えてくれた場所ですね。

 ちなみに、県外のライブに行くときは、その場所の美術館にも行きます。東京にライブと展覧会を見に行って、1週間ぐらいネットカフェに泊まってました。

 美術館に行くのは、勉強という感覚で、音楽は嫌いな音だったら聴かなくてもいいやって感じですけど、アートは作品がなにを表現しているのかわからなくても、みなきゃって思ってます。大学に入ったころは現代アートの展覧会に行っても作品の良さとかがわからなかったんですけどね(笑)。

 普段は現代アートコースでコンセプチュアル・アートというジャンルの作品をつくっています。京都市美術館で行われた3年生の進級制作展は、自分が子どもの頃に着ていた服を積み重ねて展示する作品をつくりました。

※1960年代以降の現代芸術の潮流のひとつ。作品における物質的側面よりも観念性・思想性を重視し、記号・文字・パフォーマンスなどによる表現を目指す芸術。

 最近は、サウンドアートを勉強してます。授業で実験音楽を知ったのがきっかけです。図書館でいろいろ調べてみると、レコードとか録音技術が出てきてサウンドアートがはじまった60・70 年代ていうのが、私の好きなロックが盛り上がった時期と重なっているんです。音楽がずっと好きで、サウンドアートを勉強しはじめたら、自分の好きなバンドが出てきて、趣味と制作がつながったんです(笑)。

 大学生になって、学校だけで過ごすなんてもったいないと思うんですよね。ライブに行くとか、バイトするとか、何でもいいんですけど、いろんな場所にいくと、自分と違う考え方の人や、新しい価値観に出会えたりするんです。その場所で得た経験は、自分の糧になって作品をつくるときに活きてくると思います。だから、私は、良い意味で制作ばっかりやりたくないです(笑)

みやざき こころ/美術領域3年生


取材を終えて

 ライブハウスに行くきっかけは、高校生のときに友だち2 人とやっていた「パンダちゃんズ」というバンドのアングラ好きの友だちに影響を受けて、興味を持つようになったんだそうです。そこから、大学の授業をきっかけにサウンドアートに興味をもつようになるとは、高校生の宮崎さんは想像していなかったと思います。ただ好きだった音楽が現代アートとつながることで、趣味ではなく「つくりたいもの」に変わるなんて、おもしろいですね。
(取材日:2015 年1月)

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