花や植物が気になっています。
(安岡つづみ)

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 母が実家で花屋をやっているんですが、それが私にとって大きい存在だなって最近思います。昔から部屋とか服とか、身の回りにあふれる好きな物は花や植物に関するデザインが多いですし、大学で制作しているテキスタイル作品も、気がついたら、花や植物などの自然のカタチや色、性質などから作品の題材を得ていることが多いです。

カーテンは一人暮らしするならこれ! と高校生のときから決めていた柄です。ずっと使うから! と母に懇願して買ってもらいました。

これは1年生のときにつくったバッグです。

 そんな身の回りの植物を楽しみながらひらめきを得る散歩の面白さは、母から学んだものです。母は仕事に合わせて、高知から私の一人暮らしの家によく来てくれるんですが、昔から一緒に歩いていると、「この植物は春に咲く花がきれいなのよ」とか「ネコジャラシの色の違い知ってる?」とか、目に入った植物の話をしてくれるんで。
 実家に帰った時は、自然のものから得るインスピレーションを作品づくりに活かすために、母からお花のアレンジメントを習っています。今でもコンテストに応募することもありますね。
 大学では、キャンパスを一周するのが私の散歩コース。一人でも、季節の植物を見つけて楽しんだりしています。大階段横のチューリップやアジサイ、カフェテリア「結」のテラスのあたりとかは、開花の季節が近づくと見に行ったりしていますね。

キノコはあんまり好きじゃないです…

ちなみに、これは植物ではないんですけど、大学の入り口にある鉄塔の上の方は入学した時からずっと魚に見えていたんです。わかりますか? 青い空に鉄塔と電線が映えるんですよね〜。

 通学路にも、私が植物をチェックするポイントがいくつかあります。途中にある家にツタがびっしり生えている様子から作品をつくったこともありますし、川沿いもいいですよ。

 私の作品は、糸状にちねった小さな部品をたくさんつくって、それを編んだり、つなげたりしていくことで、空間性のある立体的な造形をつくるものです。4年間の集大成である卒業制作では、毛糸やシーチングの端切れや金銀糸などのさまざまな素材を使って、つくりました。

家で映画を見たり、音楽を聴いたりしながらでもできる作業。

卒業制作展での搬入の様子。

 成安に入学して、テキスタイルという分野の中でアート作品に結実させる方法に出会えたのは、とっても大きな収穫でした。1年生のとき、ファッションデザイン※、プロダクトデザイン、住環境デザインとさまざまな分野を幅広く学べたのも大事な時間でした。
 ここで得た私なりの表現は、大学を卒業してからもずっと続けていくつもりです。
※「ファッションデザインコース」と「テキスタイルアートコース」は、2014年度から「コスチュームデザインコース」として新しい1つのコースになっています。

やすおか つづみ/空間デザイン領域4年生


取材を終えて

植物のモチーフに囲まれたお部屋が印象的でした。好きな花は? ときくと、うーんと悩んだ後、「ラナンキュラス」と答えてくれました。丸い形や質感が好きなのだそうです。(取材日:2015年11月)


おまけ


 お母さんのお下がりの服。これなんかは、柄が可愛いんですけど、すごい派手でいつ着てたんだろーって謎な服(笑)。私も着たことないですけど。