大学に居るのが“趣味”かも…(笑)
(三宅佑紀)

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 友人には、オープンキャンパスに来て成安に入学するのを決めた子も多いですけど、私はオープンキャンパスには来てないんですよ。受験はセンターの給付奨学生入試だったので、大学を初めてみたのは、家を探すとき。地元は岡山で自然に囲まれているところなんですが、成安の芝生の中で空を見上げたとき、「空ってこんなに青かったっけ」と思うぐらいきれいに映ったのを覚えています。「これが毎日見られるんだー」ってなりました。

 天気のいい朝は、琵琶湖と青空が近い成安ならではの風景が本当に気持ちいいんです。よく虹も出るんですが、空がきれいな日って、みんなが外に出て写真を撮っているので、その姿をみるのも楽しいですし、たまにある芝生への放水を見ているのも飽きませんね。

 ところで、私は大学の近くで一人暮らししているんですが、1年生の時から朝早く大学に来て、夜は門が閉まるまで大学にいる日々が多いです。

 入学当初は大学祭の実行委員の作業や授業などがあったので、仕方なく朝早く来る感じだったんですが、だんだん、午前中の時間がとても有意義なことに気付いたんです。午後はもちろん制作が中心なんですが、友人と話したり遊んだりしながらめまぐるしく過ぎていくことが多いです。
 そんななか、午前中は学生も少ないし教室も静かで、集中していろいろできる時間なんですよね。だから、朝を家でのんびり過ごすのではなく、めっちゃ早く来て、集中力が高い時間を美術史の本とか、制作のインスピレーションのための小説とかを読む時間に当てていました。おかげで、キャンパス内を掃除する職員の人たちが毎朝来る時間や掃除の手順とかを覚えてしまったぐらいです(笑)。
 なので、大学に居るのが趣味かなって思うぐらい好きで、ずっと大学にいますね。

 でも、やっぱり大学で一番楽しいのは、制作の時間です。私は洋画コースで、牛乳パックやハンガー、待ち針といった日常にある何気ないものをモチーフに描いています。色、質、形を同時に考えるのが苦手で、2年生のときに習ったグリザイユという古典技法を参考にシルバーホワイトを多用して描いています。
 影響をうけているのは、絵画より写真が多いかも。特に鈴木理策さんの写真は、抽象度とか、光の具合や空気感もすごく好きで、美術館での展覧会も見に行きました。

 家族みたいに親しみやすい洋画の先生もすごく魅力的で、先生方のおかげでいまの作品がありますが、成安の環境があってこそ描けたんだと思います。

卒業制作展ではF150号の大作を2点展示し、優秀賞を受賞しました

みやけ ゆき/美術領域4年生


取材を終えて

さまざまな機会を通して知り合った他の領域の友人たちも同じく夜遅くまで残っていることが多い仲の良いメンバーなのだとか。大学生活を含め制作を行うことを、とてもエンジョイしている姿が印象的でした。(取材日:2015年11月)