卒業してからもまた会おうね。(四方遥菜)
うん、なにかあったら地元のファミレスで(笑)。(才田佳代子)

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才田:思えば、最初に会ったのは、高校のときだったね。
四方:そうそう。クラスは1年生のときだけ一緒だったけど、同じ美術部で、一緒
   に帰ったりしてた。私はそれまで友達と二人で遊ぶのが苦手なタイプだっ
   たんだけど、佳代子とだったら楽だなと思えたんだった。
才田:学校帰りによく寄った駅前のクレープ屋さんとか、今見ると美大生とは思
   えない下手な絵しりとりをしたのを思い出すな〜(笑)。

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才田:画塾も一緒だったから、たくさん話すようになって、地元のファミレスで
   ずっとしゃべるのは、高校のころから始まったよね。進路について、特に
   芸大に行った場合のお金のこととかよく話してた。
四方:よく話したけど、ずっと一緒にいたっていう感覚はないよね。
才田:うん、お互いにあっさりしてるから、自然に近くにいたというか。成安造
   形大学に一緒に入ったのも、同じイラストレーションコースに進んだのも
   偶然。一緒に決めたわけではないし。
四方:そうだね、大学の友達とは人数の多いグループで遊ぶし、ゼミも違う。
才田:でも、何かあると、ファミレス(笑)。
四方:サラダ&スープバーと、ドリンクバーで半日。何話してたかといえば…
才田:おばあちゃんみたいな話!
四方:「課題しんどい〜」(笑)とか。
才田:「腰が痛〜い」(笑)とか。

才田:唯一、4年生の秋に2人で青森旅行に行ったよね。
四方:あー、あれは奇跡がいっぱい起こった旅行だった!
才田:私が現代美術が好きで、十和田市現代美術館に行きたくて考えたツアー。
四方:私はそんなに興味があるわけではなかったけど、楽しそうだと思ってつい
   ていった。いきなり京都から東京までの高速バスに乗り遅れたんだよね。
四方:でも、青森行きの新幹線が遅れていて、結局乗れたけど。
才田:そうそう、その日にちゃんと青森に到着できた。
四方:美術館、楽しかったよ。のんびりできたし、せんべい汁も地酒も美味しい
   ものもたくさん食べられた。
才田:虹も見れたし、いい写真も撮れたしね! 高校から大学まで7年間一緒にい
   たけど、これが最初の2人旅。絶対忘れないよね。

才田:ところで成安って、サイズ感がちょうど良くて人が多くないから、すぐに
   仲良くなれる気がする。
四方:私たちはイラストだけど、例えば「服とか染めたい!」って思ったら、す
   ぐにテキスタイルを勉強している友達に頼める。
才田:うんうん。他の領域とも交友関係が広がりやすかった。
四方:学祭とかのイベントも規模は小さいけど、知り合いばっかりで居心地が良
   かったし、ハロウィンのときなんて、仮装しながら授業受けたっけ。
才田:そうだったね。学祭で毎日違うコスプレでお店を出したのも良い思い出。
   で、学祭が終わった後、もう大学を出ないといけない時間だったけど、
   こっそり隠れて星空みながらのんだりしたなー。
四方:ついに社会人になってしまうけど、卒業してからもまた会おうね。
才田:うん、なにかあったらまた地元のファミレスで(笑)。

しかた はるな/イラストレーション領域4年生
さいた かよこ/イラストレーション領域4年生


取材を終えて

近すぎず遠すぎず、適度な距離感で信頼しあえる2人の関係は、成安造形大学でのキャンパスライフを象徴している気がしました。卒業後、才田さんはデザイナー、四方さんはウェブデザイナーに。イラストレーション領域でイラストを学びつつ、ともにデザインの道へ。
(取材日:2015年2月)