ニューヨークの一人旅は、すごい情報量でとても刺激的でした。
将来を選択するために、世界をもっと知りたいんです。
(ライラ未遊)

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 20歳になった記念として、ニューヨークへ旅行に行ったんですが、一人で行って本当に良かったです。知らずに危ないところにも行きかけてしまいましたが、地図もあまり使わず、自分の感覚の思うままに好きなお店を探して街を歩きました。私は昔から方向音痴なんですが、道が碁盤の目のようなマンハッタンの町は回りやすかったですね。アンテナを張り巡らせて、道行く人を観察しながら、頭の中はフル回転。すごい情報量が処理されながら、同時に整理されていくような感覚でした。

  旅の楽しみと言えば、やっぱり買い物。あげる人をイメージしてお土産を買うのも楽しいですし、自分のものを「この小物はこの服に合うんじゃないか」とか「この動物の置物は部屋のあの場所に置こう」といった組み合わせやアレンジのアイデアまでイメージしてから買うのもとっても楽しいです。ニューヨークの後に、友人の実家を訪ねてバリ島にも行きましたが、そのお土産品との、国と国のモチーフやデザインの違いも、並べてみると発見があります。私の部屋は、そんな自分の価値観を表現する実験の場であり、大きな一つの世界になっているんです。

 将来の夢である自分のお店を持つことも、多様なモノやアイデアを組み合わせることを中心に考えています。バイヤーになってセレクトショップもしたいし、展示もやりたいし、自分のつくったものも売りたい…。はっきりは決まっていませんが、ひとつにしぼらずにいろんなことが混ざり合って自分らしい形になるんだと思うんです。
 成安造形大学への入学と同時期に始めた京都のショップでのアルバイトも刺激があります。オーナーは、既製のものをセレクトしているだけでなく、別注したり、商品を発送する袋にペイントしたりしているんですが、この発想は、私の理想に近いんです! メンズのお店ですが、服づくり以外でもとても勉強になっています。

 3年生の秋からは、イギリスのバーススパ大学に交換留学します。父の故郷スロヴェニアには何度か帰っていますが、自分一人で行くヨーロッパは初めてです。1年間にどんな出会いがあるか、とても楽しみです。

らいら みゆ/空間デザイン領域2年生


取材を終えて

 出会う人や見るものなど、すべてのジャンルから何でも吸収したい「はらぺこの状態」が、高校の時から続いているというライラさん。映画でも何でも、見るかどうかを決める時は、「興味があるかないかではなく、そのとき時間をとれるかとれないかで決める」と言っていたのが印象的な、好奇心旺盛でエネルギーにあふれる人でした。(取材日:2015年2月)