ことあるごとに、金沢がどうやったらより面白くなるかを考えています…フフ。
(中野由佳子)

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 高校生の頃から、芸術っていうのは自己表現なんだと思っていて、もっとその方法を知りたいと思って、地元・金沢で予備校に通って、成安造形大学に入りました。
でも、総合領域という、専門を横断しながら学べる領域でプロデュースなどを4年間学んでみると、自分で自分の言いたいことを「表現したい!」という気持ちよりも、他人が「表現したい!」と思ったことのお手伝いや橋渡しをする方が楽しいって感じるようになったんです。
それに、大学が運営している「キャンパスが美術館」での展覧会運営のお手伝いや、職員の方が企画をしたzine(小冊子)販売のイベントなどを手伝うなど、授業以外でもアーティストをサポートしたりする側の経験がたくさんできました。

 あと、私、地元が好きすぎて、大学に入ってからも、2ヶ月に1回は帰っていました。普通電車で片道4時間かけて帰って、中学時代の友人と遊んだりしてました。大学の友人を招いて案内したこともありましたし、金沢で自分の写真の展覧会もしました!
プロデュースやサポーターの観点から、ことあるごとに金沢をどうやったらより楽しめるか、どう考え方を変えたら面白くなるかも考えています…フフ。

 金沢のおすすめの場所ですか? うーん、いろいろあって悩みます…(笑)。一番は、やっぱり、私が学芸員課程の実習でお世話になった金沢21世紀美術館! 美術館なのに小さな子どもからお年寄りまでが賑わう、とっても楽しい名所です。歴史も好きで、室生犀星記念館泉鏡花記念館徳田秋聲記念館も好きです。繁華街の片町や近江町市場も楽しいし。前田利家のお墓がある野田山墓所は、肝試しスポットにもなっていますけど、紅葉の時季にはキレイですし、散歩にとっても良いです。
ひとことでいうと、そこまで大きくなくて、コンパクトで案内しやすい町です。

 卒業制作では、自分のことではなく、金沢で好きな室生犀星記念館と泉鏡花記念館、徳田秋聲記念館を取材したzineを制作しました。

 地元が好きすぎる私ですが、卒業後は、京都で広告代理店に就職します。今はまだ実力もないし、金沢に帰るときではないと感じています。いつか実力をつけて、地元でひと旗あげたい思いは強いですね!
でも、滋賀で生活し始めたら金沢のことを客観的にみることができて、より金沢が好きになったように、これからは滋賀県のことももっと好きになってしまうかも。

なかの ゆかこ/総合領域4年生


取材を終えて

 滋賀県に対して、大学に通うだけではなく、バイトをはじめてやっと生活している感じがでてきたのだとか。好きな場所を案内してもらったですのが、1枚目の写真が近江神宮です。そのほかにも琵琶湖大橋のたもとにある道の駅「米プラザ」、佐川美術館を案内してもらいました(写真下)。(取材日:2015年2月)